「空飛ぶ宮殿」の異名を持つカタールのボーイング747-8をエアフォースワンに改造しようとすれば、米国は数々の課題に直面する可能性がある。
ドナルド・トランプ米大統領は5月12日、カタールからボーイング747-8iをエアフォースワンとして受領する計画に対する懸念を一蹴し、「この提案を拒否するのは愚か者だけだ」と述べた。
米国メディアは以前、カタール王室がトランプ政権に「空飛ぶ宮殿」と呼ばれる豪華なボーイング747-8iを譲渡する計画をしており、これは米国政府がこれまでに受け取った中で最も高額な贈り物になる可能性があると強調した。事情に詳しい情報筋によると、ボーイング747-8は改修され、エアフォースワンとして使用できる装備が整えられるという。
しかし、航空専門家は、たとえこの計画が法的に実行可能であったとしても、米国政府と軍はボーイング747-8iの導入において多くの技術的問題に直面すると指摘している。最大の疑問の一つは、現職の米国大統領に求められる最低限のセキュリティと運用要件を満たしているかどうかだ。